インタビュー
山岸建築設計事務所のクリエイターたちに業務内容や働き方について聞いてみました
室長補佐 兼 環境設備主任
田中 惇也
Junya Tanaka
室長補佐 兼 環境設備主任 田中 惇也
2020年入社
入社理由
名古屋市で設備設計事務所に勤めていましたが、体調を崩し、地元である石川に戻ってきました。それからは親族の勧めもあり、異業種の酒類販売会社に勤めていました。一般的に転職の限界といわれている35歳が近づき、将来のビジョンを考えたときに、設備設計事務所で働いた経験を生かさないのはもったいないと一念発起し、転職サイトを通じて応募しました。
入社直後と今を比べてどんな点が成長した?
以前の会社では、実施設計(作図作業)を主にしていましたが、この会社に入社してからは全体(基本設計→実施設計→監理業務)を通して、お客様の要望または予算に応じて検討することが増え、勉強の日々ですが、建物の検討から完成までを考えながら設計している点が成長していると思います。
また、設計・監理といくつかの物件を同時にこなしていくことで、それぞれの物件についての仕事の時間配分などについても考えるようになっています。
ワークライフバランスのために普段の生活で意識していることは?
私生活で第2子の誕生に合わせ、会社と社員の皆様の理解もあり、男性育休の制度を利用しました。ただし、設計・監理の自身が担当している物件の関係者との調整には苦労しました。
また、普段の生活では家での役割(子供のお風呂など)があるので、ある程度目途をつけて早めの帰宅を心がけています。現在は家でのテレワークという選択肢もあるので、柔軟に働くことができていると思います。
所属部門以外の社員とのコミュニケーションは?
電気設備とは同じ建物内にいるので、常にお互いにやりとりが可能です。建築・構造とは現場であった時に打合せもしますし、簡単な質疑や連絡であればMicrosoft Teams内のチャットでやりとりが可能で、社用携帯もあるので常に連絡を取れる体制が整っています。
お客様が快適に過ごせるようにするには意匠的な部分も大事ですが、それ以上に室内の温湿度を調整する空調設備、コロナ禍で一層重要視されるようになった換気設備、トイレ空間等の非接触型の衛生器具の選定と重要な事が多いと私は感じています。その分、やりがいも多いと思いますので、一緒に考えてくれる方が来てくれると嬉しいです。
志望者へのメッセージ
建築学科を卒業して機械設備の設計分野に進む方は多くないですが、私は機械設備の人間ですので、是非、機械設備に携わって欲しいと常々思っています。
監理担当した金沢ゴーゴーカレースタジアムにて共に困難を乗り越えた現場チームと。
積算担当
嶽 志央里
Shiori Dake
積算担当 嶽 志央里
2023年入社
入社理由
前職では住宅メーカーに在籍し住宅設計を担当していました。仕事は好きでしたが、将来のビジョンを考えたときに、このまま建築の世界で仕事をしていくのであれば木造だけの経験ではなくいろんな構造・建物に触れて成長していきたいという考えに至り、紹介会社さんに相談したことがきっかけです。
山岸設計から積算担当を提案された時は、全く経験のない業種に自分が務まるのか不安もありましたが、新しいことにチャレンジできるのは今だけかもしれない、 そして何より「新しいことを知れる」というところに面白そう!と感じ、思い切って入社を決めました。
入社後のフォロー体制は?
積算のチームは、仕事の内容もあり建築のチーム制とは少し異なった動き方をしています。そのため、チーム全体で動くというよりは個人作業が多いです。
異業種からの入社ということですが、身になりそうな研修などを受けさせてもらい勉強できる環境が整っていると感じます。
プロジェクトに合わせて年単位で積算室の研修内容が組まれているので、先々の見通しが立っていて動きやすいなと思います。
積算の仕事の面白いところは?
今まで「積算」と聞くと、細かくて数字ばかりの世界だと思っていました。いざ入ってみると、数字だけではなく建築のあらゆる知識が必要な業種なんだという印象に変わりました。
まだまだ学ぶことの方が多いですが、図面を書いている時には知らなかった事が知れるということが今は面白いと感じます。
この先、BIMを活用したりと会社として色んな挑戦をしていくと思われるので、その時に貢献できるように成長しなければと思いながら日々の業務を行っています。
現在の仕事スタイルは?
山岸設計は本社を大幅に改修し、勤務場所に関する制限を設けていません。私は改修前は毎日会社に出社するスタイルでしたが、改修後は週1~2回ほど会社へ出社し、他の日は自宅で作業するスタイルに変わりました。
改修前は他部署の方とのコミュニケーションが取れるかどうか不安はありましたが、改修後はフリーアドレスとなっているので今までよりも会話やコミュニケーションが増えたと感じます。
仕事の面では、Microsoft365を使用してリアルタイムにチャットのやり取りをしたり、社用携帯を全社員に支給して頂いているなどリモートワークの設備が整っているので、困ったことがあってもすぐに上長に相談することができて不都合を感じたことはありません。
志望者へのメッセージ
山岸設計は、成長できる・そのための勉強ができる環境が整っていると思います。そして若手からベテランの社員までバランスよく在籍していて、職場の雰囲気も明るく 色んな事にチャレンジができます!一緒に成長していける方が一人でも多く入社してくれたら嬉しいです。
設計主任
泉 勇佑
Yusuke Izumi
設計主任 泉 勇佑
2022年入社
入社理由
福井県出身で大学卒業後、東京の組織設計事務所に在籍していましたが、子供の誕生を機に仕事と家庭のバランスを見直したいと思い、Jターンで山岸設計に中途入社しました。男性社員の子育てへの理解があり、また同世代にも子育て中の社員が多いので、仕事・子育ての両立がとてもしやすいです。また、新しいことにどんどんチャレンジしていく自由な職場の雰囲気も大きな魅力です。
仕事をする中で大切にしていることは?
「思い」をかたちにすることです。お客様をはじめ、近隣の住民の方々、施工者、社内の設計メンバーなど、様々な関係者の期待や情熱があってより良い建築ができると考えています。そうした思いに応えられるように、誰よりもその建築に真剣に向き合いながら設計しています。
仕事以外に力を入れていることはありますか?
1番は子育てですが、福井・石川・富山県内の全国的には少しマイナーなエリアを旅行することでしょうか。何もないと思って飛び出した地元ですが、久しぶりに帰ってきてみると知らなかった魅力がたくさんあって、とても新鮮な気持ちで地元のことを見直せています。
リニューアルした本社でのハロウィンイベントにて。
10年後の自分はどのようなイメージですか?
北陸の建築・都市文化を担える設計者です。「地域のため」というと作家的な手法で小規模建物をつくり込むイメージになりがちですが、それだけでなく、地域に即した建築設計・ファシリティマネジメント手法を深めて公共性の高い中大規模建物でも大都市圏の設計事務所と競えるような設計者になれているように日々の設計に励みたいと思います。
志望者へのメッセージ
様々なキャリアの社員がそれぞれの強みと個性を生かしてのびのび活躍している職場だと思います!新しい環境に飛び込むことは不安やストレスも多いですが、懐の広い会社なのでぜひチャレンジしてください!
設計主任
竹村 更紗
Sarasa Takemura
設計主任 竹村 更紗
2021年入社
入社理由
前職は地元の設計事務所で構造設計をしていました。
転勤で4年ほど東京に住んでいましたがコロナ禍に入り、また子供の出産も重なって子育てするならやっぱり地元のほうがいいなと思いUターンを決めました。
山岸設計は様々な規模・用途の物件を扱っていたので、この先建築業界で生きていく力を身に着けられると思い書類を送りましたが、小さい子供がいることは転職に不利になるのではないかという不安はありました。
しかし、書類選考後の面接で山岸社長が「働き方を自分で選べるような仕組作りをしている。人それぞれほしいものは違うし、お金が欲しい人がいれば、時間が欲しい人もいるからね」と、あまりにフラットな感じだったので驚きました。この会社なら育児と仕事を両立ができそうだと明るい気持ちになったのを覚えています。
働く環境はどうですか?
前述の社長の言葉通り、入社してから1~2年であっという間にABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の環境や、育休や時間休などの社内制度が整備されました。子供の発熱は大体突然訪れるので、いつでも家で仕事ができるのは本当に助かります。
また上司にも同期にも子育て中の人がたくさんいるので助け合いの雰囲気ができていて、家族行事でのお休みなども言いやすいです。
たまに河原の対岸に保育園からお散歩で来ている娘の遊ぶ姿が見える
現場にて配筋検査
職種を変えてみてどうでしたか?
前職の構造設計は面白くやりがいのあるものでしたが、この知識を持って意匠設計ができたらもっと面白いだろうと思って入社時に志望して意匠設計に転向しました。
建築室に入ってみて知ったのは、意匠設計者に求められる能力が建物の設計・デザインの質を高めることだけでなく、クライアントや他部門の設計者とのコミュニケーション、プロジェクトのコントロール、建築基準法や製品の品質に関する専門知識など、多岐にわたるということです。
最初は何も分からず右往左往していましたが、うちには何十年も山岸設計で働いているベテランの方や他事務所から転職してきた中堅の方など屈強な設計士がどの部門にも勢ぞろいしていて、なんでも相談できるので一人で思い悩むことはありません。いざとなったらどうにでもなる、という安心感でやったことがないことにでもチャレンジしていけます。
失敗もありますが取り返しがつかないような失敗はしないよう上司が見ていてくれますし、一物件経験するごとに知識量が着実に増えていくのがとても楽しいです。
これから経験を重ねて、確かな知識と現場力でお客様に信頼してもらえる設計者になれるよう頑張っていきたいと思います。
志望者へのメッセージ
うちは多様な背景を持った人がいて面白いです。また働き方も自分で選べるので長く働ける職場だと思います。末永く一緒に悩んだり挑戦したりして行ける仲間が増えてくれるとうれしいです。
室長代理 企画設計主任
武田 行由
Yukiyoshi Takeda
室長代理 企画設計主任 武田 行由
2015年入社
入社理由
元々は都内の組織設計事務所に勤務していました。第一子が生まれ、子育てについて考えた時に妻の地元である石川県で、少しでも身内が近くにいた方が安心して子育てもできるかなということになり、金沢にある設計事務所数社に対してエージェントを通して書類を提出しました。その後のレスポンスは社長の山岸が抜群に早かったです。誰に対しても素早く対応するということは発注者への信頼を得る上で大事なことですし、社長である山岸自らがそのように動いているのを目の当たりにして、この事務所なら安心だと、ある意味直感的なところで入社を決めました。
今まで印象に残っている仕事は?
正直なところ、山岸設計入社後に担当するプロジェクトはどのプロジェクトも印象が強いので一つ挙げるのは難しいです。強いて挙げるとするならば、やはり国立工芸館ですね。国内で前例のないものを創り上げるには精神的にもかなり疲弊していました。笑
先輩スタッフと2人で設計から工事監理まで行う中で、発注者である石川県の担当者に支えられていた面もあります。県の担当者とは苦労を共にしたという認識からか、冗談を言い合える良好な関係を築き上げられました。結果的に完成した建物は様々な建築関係賞も頂き、さらには国際的な建築賞も頂くことができました。国内に前例のないものを担当できたことはこの上ない経験ですし、貴重な財産になりました。
金沢マラソン2023ゴール後にランニングチームのメンバーと。
どんな設計者を目指している?
各プロジェクトの企画、設計においては常にチャレンジ精神を持って臨むことを意識しています。何かにチャレンジするということは、経験のないことを考えることになる。最後までやり切るには自己研鑽に励み、新たな知識を身につける必要がある。そのチャレンジを通して大きく成長できると思っています。既成の考えに囚われず、常に成長し続けられる設計者でありたいですね。
(仕事以外では趣味でマラソンをやっています。 車で通るだけだと見過ごすようなものが走っていると見えてくるし、街並みを見ながら走るのが気持ち良いです。 市内のランニングチームに所属して石川県内に限らず県外の大会にも参加して、 普段見られない街並みを見ながら充実したリフレッシュの時間になっています。)
若手スタッフに求めることは?
私自身が目指すチャレンジャーであることは若いスタッフにも意識してほしいと思っています。技術的なものは経験を積んできた先輩スタッフのサポートやアドバイスを受けて実現させるにはどうしたら良いかを考えていけば良い。失敗は成功の基という言葉の通り、成長のための失敗は臆することなくどんどんしてほしいです。企画、提案にあたっては一人では出せないような発想、アイディアをチームでブレストしながら最善のものを考えていくので、何事にも好奇心を持ってほしいです。
志望者へのメッセージ
山岸設計は年齢や経験に囚われず、自由にアイディアを言い合える雰囲気の中で設計を行うことができる設計事務所だと思います。個性を活かした建築を実現させるために一緒に考え、悩み、様々なことにチャレンジしてほしいです。皆さんと一緒に地域に貢献できる建築づくりができることを楽しみにしています。
YAE Lab からはじめる
地域との関わりや外部とのつながりを大切にしながら、私たちの使命である心地よい建築を作り続けます。